SI1000

ご要望にお答えし、P-EMG plusの後継機種であるSI1000を開発しました。
SI1000は筋電だけでなく、心電やゴニオメーターなど複数のセンサを同時に計測できる統合計測装置です。
USBでパソコンと接続するだけで簡単に高精度な計測ができます。
入力数は8CHで各CHには弊社の筋電センサだけでなく色々なセンサが接続可能で、 「スポーツサイエンス」・「リハビリテーション」・「ロボティクス」・「エルゴノミクス」・「バーチャル・リアリテ ィ」・「製品評価」など幅広い分野でご利用頂けます。

本製品は基礎医学研究用機器のため、臨床用途には使用できません。
筋電って何?

目で見ることはできませんが、私達が手足を動かすと筋肉が収縮し、微弱な電気信号が発生します。
これが「筋電」です。
例えば、心臓の動きをモニタリングする方法として[心電図]というものがありますが、
これは心臓の筋肉が動くときに発生する電気を見るもので、心電も筋電の一種になります。

筋電活用例?

筋電信号の大きさは、筋活動の強さと相関が高いため、スポーツや福祉・人間工学などの分野で運動や作業負荷の 評価指標として使用されます。
また筋電は、筋肉を意図的に動かすことでも発生するため、意思を示すための道具(ユーザインタフェース)としても 使用可能で、 代表的なものとして、ロボット・パワーアシストスーツ・電動義手・電動車椅子などがあります。

筋電計測方法

被験者の計測箇所にセンサを取り付け、検出した筋電信号を筋電センサ及びSI1000本体で増幅します。
増幅された筋電信号は、SI1000本体内部でA/D変換を行い、パソコンにUSBで通信します。 PC上では、インストールされ た付属ソフトウェアにて波形表示・波形保存を行い、 そのデータを用いて解析等を行います。
また、SI1000はトリガ入出力機能も標準装備していますので外部システムと同期して計測することも可能です。
その他、外部装置との接続も可能で、外部からの入力信号を取込んでPCに通信したり、計測した信号を外部装置に出力す る事もできます。
外部出力機能を用いれば、ユーザ様が構築されたシステムにて筋電信号を活用することができます。

  • 高精度かつ低コストな生体信号計測を実現。
  • センサはプリアンプ対応で高い対雑音性を実現。
  • 導入・運用が容易なUSB通信方式を採用。
  • 波形表示・保存ソフトウェア標準付属。
  • 筋電、心電、ゴニオメータ、皮膚電位など多種多様なセンサに対応。
  • 各CHには他社のセンサや機器も接続可能。(BNC変換コネクタをオプションで用意)
  • アナログ出力機能により外部装置への信号出力が可能。(SMAコネクタをBNCコネクタに変換するハーネスも用意)
  • トリガ入出力機能を標準装備しており他機器との連携計測が可能。
  • 高サンプリング(可変可能)

SI1000

入力 センサ&外部入力 計8ch
入力電圧範囲 最大±5V
出力 アナログ出力 8ch (オプション)
出力電圧範囲 最大±10V
LPF 400Hz、800Hz、1300Hz、2300Hz(裏面スイッチで切替)
サンプリング周波数※1 1KHz、2KHz、3KHz、5KHz
分解能 16bit
周波数特性 DC~44.23kHz
ゲイン 2倍
インピーダンス 入力インピーダンス 約100kΩ、出力インピーダンス 約510Ω
電源 5V 2A (USB type-Cコネクタより供給)
ホストとの接続 USB
トリガ入力 3V~5Vのパルスを入力 (最大入力範囲±5V)
トリガスイッチ 押下中約4.7Vの電圧をトリガ出力コネクタから出力&トリガLED点灯
トリガLED トリガスイッチ押下中か約2V以上の電圧をトリガ入力に入れている間点灯。(ビデオカメラとの同期に使用)
トリガ出力 トリガ入力に入れたパルスを出力。(半波整流されます)+トリガスイッチ操作での電圧出力
本体サイズ H50mm×W165mm×D220mm(突起部は除く)

周波数解析用筋電センサ※2

入力 1ch(差動計測なので接続箇所は1chで2箇所。)
出力電圧範囲 最大±5V
ゲイン 500倍
周波数特性 1.59Hz ~ 44.23kHz (小型は1.59Hz ~ )
配線長 約 1.5m
電源 ±5V(本体より供給)
プリアンプ部サイズ H4.5mm×W35mm×D19mm(湿式) H4.5mm×W31mm×D19mm(乾式2極/3極) H4mm×W21mm×D10mm(小型乾式2極)

動作環境※3

OS Windows10 日本語版
CPU Core i3 3.4GHz 以上
メモリ 8GB 以上
グラフィック XGA(1024×768)以上
その他 DVDドライブ。 USB(A)ポート。 Microsoft Mouseまたはこれらと互換のポインティング デバイス。

※1 ホストに依存します。
※2 湿式、乾式共通仕様です。あと、全体で1箇所リファレンス(基準電位)の接続が必要です。
※3 全ての動作を保障するものではありません。

付属品

SI1000
SI1000本体 1台
microUSBケーブル(PC接続用) 1本
USB type-Cケーブル(電源接続用) 1本
ソフトウェアDVD-ROM 1枚
説明書・保証書・ユーザー登録用紙 各1部

※  アナログ出力機能はオプションです。
※  専用ソフトウェアや各種センサについても購入時に選択頂けます。

ソフトウェア

I1000にはソフトウェアが付属しています。
「リアルタイムモニタリング」・「リアルタイムフィルタリング」・「CSVデータ保存」・「波形情報表示」・「印刷」等の機能を有しています。

詳 細

センサケーブル

センサケーブルは、各種ご用意しております。
使用用途によってご選択下さい。詳細は下記リンクからご参照できます。
筋電センサ 筋肉を動かした際に発生する生体信号より筋肉の活動量などを計測できます。
周波数解析用筋電センサ x1~8本 + リファレンスケーブル x1本
心電センサ 胸に電極を貼ることで心臓の動きを計測出来ます。
心電センサ(NW2PAD02) x1本 + リファレンスケーブル x1本
皮膚電位センサ 皮膚電位活動を計測するセンサで自律神経系の変化などの把握に使われます。
皮膚電位センサ x1~4本
ゴニオメータ 関節などの角度をデータ化するセンサです。
ゴニオメータ x1~4本
圧力センサ 靴底や手のひらの圧力を調べるためのセンサです。
圧力センサI/Fケーブル x1~8本 (別途センサ部分が必要)
温度センサ 皮膚の表面温度などを計測出来ます。
非接触温度センサ x1~4本
その他信号 外部機器や他社製センサを接続頂けます。
InputUnit x1~8本
バッテリパック

「バッテリーパック」はSI1000本体駆動用のモバイルバッテリーです。
USB-Aコネクタから2A以上出力可能で、約10000mA/hの容量を持っています。
これで大体7~8時間の計測が可能です。
さらに長時間使いたい場合には容量をご相談下さい。別途お見積り致します。

アースケーブル

「アースケーブル」は本体背面のアース端子にアース線を繋ぐための両端がY字の端子になった2mのケーブルです。
アース付きのコンセントからアースのネジ端子付きの延長タップなどを介して繋ぎます。
アースを繋ぐことで周辺からの外来ノイズを減少させる効果がありますので、
トレッドミルなどノイズを発生する装置の近くでSI1000を使用する場合には必要となります。

アナログ出力

「アナログ出力コネクタ」はSI1000本体背面に
センサの出力信号をアナログ電圧信号として出力するコネクタを追加するオプションです。
1~8chに接続されたセンサの信号を増幅した電圧信号がそのままSMAコネクタから出力されます。
SMAコネクタには、BNC変換コネクタ付SMAケーブルをセットにした物を接続して使います。
BNC変換コネクタ付SMAケーブルセットは4本もしくは8本セットでの販売となります。

インプットユニット

「インプットユニット」は、SI1000に外部機器からのアナログ信号を入力する際に使用します。
本インプットユニットを使用することで、SI1000にBNC入力が可能になります。
SI1000には±5V以下でDC~2kHz程度までの信号が入力可能です。

ジョイントボックス

「ジョイントボックス」はセンサケーブルとSI1000本体との間に設置する、中継Boxの役割を果たします。
腰に簡単に取り付けられるようになっており、ケーブルの巻き込みや、つまずきなどの事故防止に役立ちます。
ジョイントボックスはmicroUSBコネクタx8個のタイプと丸形コネクタx4個のタイプの二種類を用意しております。
動作解析等に筋電計をご使用になられる方は、ジョイントボックスのご購入も是非ご検討下さい!!

アレイユニット

「アレイユニット」はSI1000本体のExtraPortに接続して使う筋電センサです。
8ch分の周波数解析用筋電センサの回路が入っているためフレキシブルな電極シート部分を 接続して使えば小さな範囲の筋電を一括で計測出来ます。
電極シート部分の形状や電極の配置については要望を打ち合わせさせて頂いて作成します。

筋電アレイユニットの説明資料
どのようなセンサを接続することが可能ですか?

SI1000は、弊社の筋電センサなどだけでなく他のセンサも接続できるように内部回路を設計しております。
入力電圧の範囲は±5Vです。
詳しくは弊社までお問い合わせください。

接続可能なセンサを教えてください。

センサケーブルは、各種ご用意しております。
使用用途によってご選択下さい。詳細は下記リンクからご参照できます。

筋電センサ 筋肉を動かした際に発生する生体信号より筋肉の活動量などを計測できます。
周波数解析用筋電センサ x1~8本 + リファレンスケーブル x1本
心電センサ 胸に電極を貼ることで心臓の動きを計測出来ます。 心電センサ(NW2PAD02) x1本 + リファレンスケーブル x1本
皮膚電位センサ 皮膚電位活動を計測するセンサで自律神経系の変化などの把握に使われます。 皮膚電位センサ x1~4本
ゴニオメータ 関節などの角度をデータ化するセンサです。 ゴニオメータ x1~4本
圧力センサ 靴底や手のひらの圧力を調べるためのセンサです。 圧力センサI/Fケーブル x1~8本 (別途センサ部分が必要)
温度センサ 皮膚の表面温度などを計測出来ます。 非接触温度センサ x1~4本
その他信号 外部機器や他社製センサを接続頂けます。 InputUnit x1~8本
電源は絶縁(アイソレーション)されていますか?

もちろん絶縁処理されております。

ノイズ対策の方法を教えてください。

本体のアース端子にアースを接続する。
接続先の機器やパソコンにアースを接続する。
バッテリー駆動にするなどをお試し下さい。

アナログ入出力機能はついていますか?

アナログ入力機能については、オプション品として インプットユニットをご用意しています。
インプットユニットはBNCケーブルにて最大±5Vの信号を入力することが出来るようになる変換コネクタです。

アナログ出力機能はオプションで本体購入時にアナログ出力コネクタを追加可能です。
アナログ出力の電圧出力範囲は最大で±10Vになります。

サンプリング周波数の設定はどうしたら良いですか?

サンプリング周波数の設定は付属ソフトウェアにて100Hz~5000Hzの範囲で行えます。
さらにSI1000では簡単にお使い頂けるように本体裏面のローパスフィルタスイッチでカットオフ周波数を 「400Hz」、「800Hz」、「1300Hz」、「2300Hz」 などに切り替えることで最適なサンプリング周波数が 選択されるオート選択機能を実装しています。

筋電など変化の激しい信号ではサンプリング周波数は2kHz以上を、 ゴニオメータなどの変化の緩やかな信号では1kHzでの計測をお勧めします。

本体入力CHの増設やセンサの単体購入は可能ですか?

SI1000本体は入力8CHのみでCH数の増設は行えませんが、 SI1000本体(8CH)を2台以上接続しトリガ端子を繋ぐことで計測開始を同期してご使用頂けます。
(ただしPCも同数必要です。)
もしくはアナログ出力端子を利用して別の16ch以上のA/D変換器へ繋いでお使い頂くという方法が御座います。

もちろんセンサの単体購入も可能です。
詳しくは弊社までお問い合わせください。

Linuxに対応していますか?

OSはWindows7、8、10、11に対応しております。
Linuxの対応予定は、今のところ御座いません。

薬事法の承認は受けていますか?

本製品は、現時点では実験・研究用途を前提に製品販売しており、薬事法の申請及び承認は受けておりません。
しかしながらご要望が多いため、現在薬事法の申請を検討しております。

他のソフトウェアを使用することは可能ですか?

付属ソフトウェアが保存データをCSVに変換する機能を有しておりますので、 そのCSVファイルを他のソフトウェアに読込んで頂くか、 リアルタイムで処理を行う場合はSI1000本体裏面のアナログ出力コネクタよりアナログの電圧信号が 出力されておりますので別途A/Dボードなどをご用意頂き他のソフトウェアに読込んで頂く形になります。
詳しくは弊社までお問い合わせください。

納品実績を教えて下さい。

弊社、筋電関連製品群の納品実績につきましては、 納入実績ページ にまとめております。
是非ご参照下さい。

納期はいつですか?

在庫がある場合は受注後1週間程になります。
在庫状況により2~3週間程、納期を頂く場合がこざいますので予めご了承ください。

統合計測装置

SI1000一式 構成をご連絡下さい。御見積り致します。
センサの種類と本数 筋電センサ、ゴニオメータなどから選択
※湿式の場合、使い捨てのディスポ電極が必要になります。
リファレンスケーブルの有無と種類 リファレンスクリップ(湿式)、リファレンスバンド(乾式)から選択
※湿式の場合、使い捨てのディスポ電極が必要になります。
バッテリーパックの有無 USBコネクタ(Aタイプ)から2A以上出力出来るモバイルバッテリーが必要です。
アースケーブルの有無 リアパネルのアース端子に繋ぐノイズ対策の線です。
ノイズの多い環境で使われる場合には必ず接続して下さい。
アナログ出力機能の有無 別機器への信号出力を希望される場合に必要です。
出力ケーブルの本数 別機器への信号出力を希望される場合に必要です。(4 or 8本)
Joint boxの有無 センサ入力部の延長タップです。
本体から離れた場所で計測される場合にあると便利です。
Input unitの有無と個数 別機器からのBNCケーブルで信号入力を希望される場合にch数分必要です。BNCケーブルは別途必要です。
カタログ

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