設備監視システム

工場設備や現場において、設備の動作状況や、各種センサーの出力をデータ化するシステムです。 各設備の情報は無線通信でパソコン上に集約され、現在までのデータの閲覧や稼働率などの分析ができます。 また、異常発生の際には即座に通知や設備の制御が可能となります。

課題を解決
工場や現場の効率化

設備の稼働状況や作業員の工数を把握することで、稼働率や人員配置の改善が可能です。 稼働状況の把握はコスト削減だけでなく、見積の最適化による受注率アップにもつながります。 さらに本システムを使えば製造ラインの停止や異常発生時に即時に担当者へ通知出来るため対応の遅れを防ぐ効果もあります。

突発的な故障や不具合を防ぎたい

修理に時間のかかる機会の故障や予兆や金型などの消耗品の寿命を知りたい。 機械の温度や振動などによる状態の傾向把握や、使用回数からの摩耗量管理は、 突発的な故障による製造ライン停止の回避やメンテナンスの効率化に寄与します。

点検業務を効率化したい

工場設備の油圧や消費電流などの定期的な点検や定期的に業者に依頼しているメンテナンスを効率化したい。 広い工場を回ってメーターを点検している時間は、積み重なるとかなりの工数になります。 遠隔でデータを収集できる本システムを利用すれば、大幅な費用削減になります。

簡単設置

標準タイプの場合、回路図をもとに端子台へ配線するなどの面倒な作業は必要ありません。 コネクタを挿し、本体を両面テープなどで固定するだけで設置出来るため、工場を止めたり設置工事を依頼する必要がありません。

障害物に強い無線 + 中継機能

障害物に強い920MHz帯無線の採用と、全ての子機が中継機能を有していることで無線に関する問題が発生しにくくなっています。 無線機は見通しで9km以上、密集地でも1~2kmの通信が可能です。 (※環境によります)

ランニングコスト不要 & スモールスタート対応

買い切りのシステムで、通信費やサーバー管理費は必要ありません。 また、親機1台 + 子機1台の最小構成から試せて、必要に応じて買い足すことが可能です。

通信費無料、利用料金
月額0円
セキュリティ問題 と データ共有

クラウドサーバーを使用しないのでサーバーからの情報漏洩の心配がありません。 データ共有については、稼働情報をCSVファイルで出力できるため、ファイル閲覧用ソフトを利用することで別の場所でも蓄積したデータの閲覧が可能となっております。

多様なセンサに対応

信号灯用の標準の子機の他にも、電流センサや圧力センサなど4-20mA電流出力のセンサに対応したアナログ入力タイプの子機やNPN出力もしくは接点出力のセンサに対応した子機もご用意しております。 これにより、生産工場以外にも農業や倉庫、建築現場など様々な場所で活用できます。

メール通知 & リレー出力 対応

異常検知や生産が終わった際にメールにて担当者に通知することが可能です。 迅速に異常対応や組み換え作業に移れる事で生産効率が向上します。 また、オプションのリレー出力機能を使えば親機に接続したパソコンから遠隔で設備の操作などが可能になります。

機械設備の信号灯の完了表示を光センサで検出し、PCで監視するシステム例です。 この例では、機械設備のサイクルタイムと停止時間と生産数の把握を目的としており情報収集以外にも 異常停止が発生した際には、作業者へのメール送信や子機に繋がったレコーダーを制御して異常発生時の様子を 録画するといった制御が行えます。 1つのグループに子機は最大80台まで増設できますので、信号灯の表示の監視や温度や圧力などの監視、 設備の振動監視、作業現場の労働環境の記録など記録対象を増やすことが出来ます。

システムの動作としては、親機から一定時間ごとに「情報要求コマンド」を送信し、それを受信した子機は順番に親機に対して「入力されているセンサの情報」を報告していくという流れになります。

このシステムで使用している無線通信規格は、通信費などのランニングコストが不要で障害物に強く通信距離も長いという特徴がありますが通信が遅く一回の通信に2秒ほど必要になります。そのため子機の台数を増やしたり最大ホップ数(≒中継回数)を多く設定すると情報収集の頻度が下がります。

子機の台数や最大ホップ数は用途や通信環境を考慮して適切に設定して下さい。

一回の通信時間が 2秒 × 最大ホップ数 に変わります。デフォルトの最大ホップ数は4回です。

子機は4種類用意しており、 信号灯用の光センサ用入力3chと接点入力(ON時間[秒])1chのBタイプ 、4-20mAのアナログ入力2chのCタイプ 、 接点入力2chのDタイプ があります。 さらに、変化の速い信号向けに 4-20mAのアナログ入力1chで瞬時値、平均値、最小値、最大値が計測できるEタイプや 製造ラインのサイクルタイムや停止時間、生産数を把握するためのFタイプもご用意。 用途に合わせてお選び頂けます。
子機の種類
データ 1 2 3 4 5 6
子機Bタイプ
(信号灯用)
1ch 信号灯(上) 2ch 信号灯(中) 3ch 信号灯(下) 4ch 接点入力 ON時閉[秒] 室温[°C] 湿度[%]
子機Cタイプ
(アナログ低速用)
1ch 4〜20mA 瞬時値 2ch 4〜20mAの最大値 1chの最大値 2chの最大値 室温[°C] 湿度[%]
子機Dタイプ
(接点入力用)
1ch 接点入力 ON回数[回] 2ch 接点入力 ON回数[回] 1chのON時間[秒] 2chのON時間[秒] 室温[°C] 湿度[%]
子機Eタイプ
(アナログ高速用)
4〜20mA 1chの瞬時値 1chの平均値
(前回の通信から)
1chの最小値
(前回の通信から)
1chの最大値
(前回の通信から)
室温[°C] 湿度[%]
子機Fタイプ
(サイクルタイム用)
サイクルタイム計測用
1ch接点入力の間隔[秒]の最大値
サイクルタイム計測用
←が確定前の時間でこちらは確定後の時間
生産数計測用
1chの接点入力のON回数[回]
生産数計測用
←の電源ONからの累計[回]
室温[°C] 湿度[%]
■ 子機 Bタイプ   信号灯用

信号灯とマットスイッチの入力から設備の稼働状態を確認する為の子機です。 電源はACアダプターから供給され、センサ用電源としても利用可能です。 入力の1~3チャンネルは、専用の光センサが繋がり信号灯の3色の明るさを計測。 入力の4チャンネル目は、接点入力になっておりスイッチのON,OFFを検出し ONになっている時間[秒]を計測します。 明るさは、過去2秒間の平均の明るさを検出する仕様となっており信号灯の点滅も 検出可能です。 本体内には温湿度センサも搭載しており、室温と湿度も取得可能です。 さらに出力として機器制御用の3つのリレーと外部機器制御用の電源も搭載済みです。

■ 子機 Cタイプ アナログ入力(低速)用 【変化の緩やかな信号用】

4-20mA出力のセンサの信号を計測する為の子機です。 電源はACアダプターから供給され、センサ用電源としても利用可能です。 入力の1、2チャンネルには、4-20mA出力もしくは0-20mA出力のセンサを繋ぎます。 計測可能な信号は、計測タイミングの瞬時値と前回の計測からの最大値の二種類です。 計測は数秒~数十秒毎に行われる為、振動センサなどの高速な信号の計測には 向きません。(計測の間隔は子機の台数に依存します。) 本体内には温湿度センサも搭載しており、室温と湿度も取得可能です。 さらに出力として機器制御用の3つのリレーと外部機器制御用の電源も搭載済みです。

■ 子機 Dタイプ   接点入力用

スイッチや接点出力のセンサの信号を計測する為の子機です。 電源はACアダプターから供給され、センサ用電源としても利用可能です。 入力の1、2チャンネルには、スイッチや接点出力(NPN)のセンサを繋ぎます。 計測可能な信号は、ON回数とON時間[秒]の二種類です。 ON回数は光電センサでラインを流れる製品のカウント、ON時間は マットスイッチや人感センサによる作業時間の検出などといった使い方に向いています。 本体内には温湿度センサも搭載しており、室温と湿度も取得可能です。 さらに出力として機器制御用の3つのリレーと外部機器制御用の電源も搭載済みです。

■ 子機 Eタイプ アナログ(高速)用 【変化の速い信号用】

4-20mA出力のセンサの信号を計測する為の子機です。 電源はACアダプターから供給され、センサ用電源としても利用可能です。 入力の1チャンネルには、4-20mA出力もしくは0-20mA出力のセンサを繋ぎます。 計測可能な信号は、計測タイミングの瞬時値と前回の計測からの平均値、最小値、 最大値の計4種類です。 振動センサ、電流センサ、流量センサなどの高速な信号の計測に向いています。 本体内には温湿度センサも搭載しており、室温と湿度も取得可能です。 さらに出力として機器制御用の3つのリレーと外部機器制御用の電源も搭載済みです。

■ 子機 (Fタイプ)   サイクルタイム用

製造ラインのサイクルタイムや停止時間と生産台数を測る為の子機です。 電源はACアダプターから供給され、センサ用電源としても利用可能です。 入力は1チャンネルで接点出力のセンサを接続出来ます。入力と入力の間の時間[秒]の最大値と接点入力のON回数 が計測され、最大値は送信毎にリセット、累計台数は電源オフでリセットされます。 製造ラインの中の一台完成するごとに1回変化する部分にセンサを付けて計測することで、 1台の作成にかかった時間や停止している時間と生産台数を計測出来ます。 センサは温湿度センサも搭載しており、センサ用電源も子機から供給されます。 出力としては機器制御用の3つのリレーと外部機器制御用の電源も搭載済みです。

工場DXを検討されている担当者様へ
~ まずはサイクルタイム把握から ~

製造ラインのサイクルタイムと停止時間、停止理由をデータ化して問題点を洗い出す事から始めてみるのはどうでしょう。

一つ生産するのにかかる時間は何秒なのか、機械の停止時間は一日に何時間あるのか、そのバラつきの原因は?

それらを把握していけば現場の問題点が見えてくるはずです。

そして改善の結果サイクルタイムが1秒短く出来たら、残業が一時間減ったらどれだけの労務費や電気代やCO2排出量が削減できるか、新たな設備投資費用がどれだけ抑制できるかを考えてみて下さい。

その削減できた工数や費用はそのまま新技術や新工法の開発など未来への投資に回す事が出来ます。まずは問題点を見つけることから始めてみませんか。

◇具体的な改善事例

  • 人員配置の見直し → 作業員の過不足や熟練度の違いを把握し適切に配置することでラインの停止時間や残業時間の短縮。
  • 作業の導線の改善 → 刃具交換など機械に関係する部品や工具の配置を変え交換作業の短縮を実現。
  • 待機電力の無駄 → 待機電力の費用と設備の立ち上げにかかる費用の比重の分岐点を見極め無駄な待機電力をカット。
  • 属人化解消 → 故障の予期やメンテナンス時期など担当者任せになってしまっている部分を明確にデータ化し人員移動や突発的な故障による生産停止を抑制。
工場DXに必要な最小構成
  • パソコン (事務所にあるPCで大丈夫です。)
  • 設備監視システム 親機 ×1台
  • 設備監視システム 子機F ×1台
  • 接点出力光センサ ×1台 (現場によってはリミットスイッチなどでも可)
価格
2024年 8月1日
台数、センサーの組み合わせをご提案いたします。無料デモ機の貸出も実施中です。
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